CRA(臨床開発モニター)の仕事は、医薬品業界や新薬開発に欠かせない大切な職業です。
しかし、その裏では『激務』とも言われる厳しい現実があります。
この記事では、CRAの仕事の魅力と、そして激務に陥ってしまった時に覚えておきたい対処方法を、
現役CRAの視点から深掘りしていきます。
CRAは激務?楽な仕事ではない。
- CRAの役割とは?
- 日常業務の流れ
CRAの役割とは?
CRAは、臨床試験の計画から実施、終了までをサポートし、試験がGCP(良好臨床試験実施基準)に沿って行われていることを保証します。
これには、試験施設の選定、試験の監視、データの収集と整理など、多岐にわたる業務が含まれます。
医薬品開発が適切に行われるための要であり、その責任は非常に大きいよね!
プレッシャーを感じる人も居るよ
日常業務の流れ
CRAの一日は、オフィスでの書類作成やデータ管理から、治験施設を訪問してのモニタリング、医師や治験コーディネーター(CRC)との打ち合わせに至るまで多岐にわたります。
激務の一因は、これらの業務が同時並行で進むことにあります。
さらには試験の立ち上げの時期が重なると文書作成や審議資料の作成、契約関連の業務などやることが多すぎて自分一人じゃ人間が足りないなんて気持ちになります。
働きやすさが謳われるCRAだけど、繁忙期は仕事辞めたくなるよね。。。
ひどい時は残業80時間が3ヶ月連続で続いたことがあるよ!
CRAの仕事の魅力とは?
CRAの仕事は激務と言われることが多いですが、それに見合うだけの大きな魅力もあります。
自由度の高い働き方や、医薬品開発に直接貢献できるやりがいを感じることができます。
- 基本的には個人プレー
- フレキシブルなスケジュール
- 比較的高給の仕事
基本的には個人プレー
CRAの仕事は、基本的にプロジェクト単位で割り当てられます。
しかしそのプロジェクトの中で各CRAが個人の施設を割り当てられ、
自分の裁量でスケジュールを管理し、業務を進めることができるため、自立した働き方を好む人には非常に魅力的です。
慣れてくると、施設で発生する重要なイベントの日を外して有給を効率良く取ったり、
祝日と休日をうまく繋げて5連休などを造ったりと、
ライフワークバランスよく働くことも可能です。
自己管理能力が高い人の方が向いていると言われるけど、
出社すれば仕事は結局進むから、しっかり休みも楽しみたい人には良い仕事かも!
フレキシブルなスケジュール
CRAは、ほとんどの会社でオフィス勤務とテレワークを組み合わせたハイブリッドな働き方が可能です。
そのため、自分のライフスタイルに合わせて柔軟に働くことができ、
ワークライフバランスを重視する人にとっても魅力的な職種と言えるでしょう。
出退社の時間が減ると、運動や勉強、リフレッシュに時間が使えておすすめだよ!
フレキシブルな働き方は、CRAの大きな魅力の一つでありますね!
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比較的高給の仕事
CRAはある程度広い分野の大学卒で入社出来るにも関わらず、
入社後に専門性が高まるため、比較的高い給与水準が設定されています。
経験やスキルに応じて収入が増えるため、年齢に縛られずにキャリアを積むほどに報酬が上がることも大きな魅力です。
自分の市場価値を高める選択ができれば給与もどんどん上がっていくよ!
CRAの仕事が激務であることを実感する時
CRAの仕事が激務であると実感するのは、以下のような状況です。これらの挑戦を乗り越えることで、CRAとしてのスキルと経験を積むことができます。
- 激務の実態と時間管理
- 書類作成とタイトなスケジュール
- 担当施設数が増えて外勤が多い
- 施設と依頼者の板挟みプレッシャー
- こんな時は要注意
- なぜか仕事が終わらない。
- やるべきことが見えない
激務の実態と時間管理
CRAの仕事は、多くのプロジェクトや、やるべき事を同時に進める必要があり、時間管理が非常に重要になります。
特に施設立ち上げの時期には、ギリギリの締め切りがいくつも設定され、
毎日期日に終われる日々。
特に複数の治験施設を担当している場合、より効率的なスケジュール管理が求められます。
時間管理をマスターすることは、CRAにとって最も重要なスキルかも
書類作成とタイトなスケジュール
治験には多数の書類が必要であり、それらを期限内に正確に作成することが求められます。
特に、治験の申請や報告に関わる書類は、厳しい締め切りの中で高い精度が要求されるため、
大きなプレッシャーとなります。
少しでもミスがあると、その後の審議や申請が出来ないなんて事態にもなり兼ねず、
心身共にプレッシャーが掛かるためストレスが多いです。
担当施設数が増えて外勤が多い
CRAの業務の中で特に体力を要するのが外勤です。
担当する施設の数が増えると、それだけ多くの場所を訪問する必要があります。
長距離の移動や、一日に数回の長距離移動をすることも珍しくありません。
これが激務と感じる大きな要因の一つです。
施設と依頼者の板挟みプレッシャー
CRAは、治験施設と製薬会社(依頼者)の間でコミュニケーションを取る役割を担います。
この立場は、双方からの要求を満たす必要があり、時には相反する要望に対応することも求められます。このような状況は精神的なストレスとなり得ます。
こんな時は要注意
なぜか仕事が終わらない。
CRAとして業務が終わらない場合、基本的には時間管理や業務の優先順位に問題がある可能性がありますが、
なぜか仕事が永遠と降ってきて終わらない。
このような時は、自身の業務プロセスではなく、
プロジェクトの体制や、業務の割り振りに問題がある可能性が高いです。
気付いた人がやる仕事、ぜんぶ請け負ったりしていませんか??
やるべきことが見えない
プロジェクトの目標や自身の役割が不明確な場合、業務の効率が落ち、ストレスが増大します。
明確な目標設定ができておらず、プロジェクトとして話し合う事もしづらい、
そんな時もプロジェクトの体制の見直しが必要になってきます。
そんな時の対処法を次の章で解説していきます。
激務が辛い時の対処方法
CRAとしての激務に直面した時、それを乗り越えるための対処方法がいくつかあります。これらを実践することで、ストレスを軽減し、より良いワークライフバランスを実現することが可能です。
- 活躍するエリアを変えてみる
- 他社のCRAも検討する
活躍するエリアを変えてみる
自分が活躍できるエリアを変えることで、新たなやりがいやモチベーションを見つけることができます。
例えば、国内のプロジェクトから国際的なプロジェクトへの参加や、異なる治験フェーズ
CRAからPVやMWへの挑戦なども考えられます。
他社のCRAも検討する
会社の環境に問題がある場合、他社でのCRA職を検討するのも一つの方法です。
異なる企業文化や制度の中で、
より自分に合った働き方を見つけることができるかもしれません。
転職は、自身のキャリアとライフスタイルに合った選択をする良い機会だね。
CRAって激務?激務の乗り越え方まとめ
- CRAの仕事は多岐にわたる:CRAは臨床試験の計画、実施、監視を通じて、新薬開発の重要な役割を担っています。
- 激務の背景:CRAの激務は、複数のプロジェクトの同時進行、厳しいスケジュール、高い精度が求められる書類作成、そして多くの外勤から生じます。
- CRAの仕事の魅力:高い専門性が求められる一方で、比較的高給であり、フレキシブルな働き方が可能です。また、医薬品開発に貢献するやりがいも大きいです。
- 激務に対する対処法:効率的な時間管理、ストレスマネジメント、キャリアパスの見直し、転職を含めた環境変化などが挙げられます。
- CRAとしてのキャリア構築:激務を乗り越え、自己成長を続けることで、CRAとしてのキャリアを成功させることが可能です。自己管理能力の向上や、自分に合った働き方の模索が鍵となります。